文化、社会システム、価値観、人びとの生き方など、さまざまな面で大きく異なる2つの社会[日本とデンマーク]で生きてきて感じることは、それぞれの国の社会活動や人びとの考え方の根底にあるのは、広い意味の「教育」です。

デンマークでは、教育を国の投資と考え、多額の予算を充ててきました。そして人々には、幼児からシニアに至るまで、一生を通じて「学び」の機会が与えられています。

デンマークの教育に関しては、これまでに「福祉の国は教育大国−デンマークに学ぶ生涯教育」(丸善ブックス、2004)という本を出版しましたが、ここで再び、デンマークにおける「学び」について、基本的な理念から現状や課題をまとめ、このコラムを通じて情報発信していきます。